日、降リテ 残暑ニ憂ウ【無月彩葉】

舞台はとある敗戦国【菊の国】

元軍人の坂口慎一は、久々に帰国した母国で不思議な少女「宮沢和乃」に出会う。

うさぎのぬいぐるみを探しているという彼女に連れられて出会うのは、追い剥ぎを生業としている幼女「芥川ひな」、恋人に捨てられた女医「森エリ子」など、どこか闇を抱えた人々。

そしてどうやら和乃にも何か秘密があるようで......

近代文学をモチーフにした登場人物が織り成す、退廃的でノスタルジックな物語。


【ちょっとした解説】

登場人物は全て近代文学をモチーフにしています。

例えば、

主人公の坂口慎一は坂口安吾の『堕落論』

芥川ひなは芥川龍之介の『羅生門』

森エリ子は森鴎外の『舞姫』

を元にしているといった感じです。

では宮沢和乃は一体何をモチーフにしているのか? 近代文学好きの方は是非ご考察ください。

また、登場人物に当てはめたもの以外にも、作中に様々な近代文学を忍ばせておりますので、探してみてはいかがでしょうか。



作者:無月彩葉

イラスト:旧式

サイズ:A6

ページ数:76P


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