死後の一杯はいかがですか?【椿ツバサ】
「人生は長い暇つぶし、だなんて言葉を現世で聞いたことがありますが、実際のところまだこちらでも待ち時間というものが存在して、手持ちぶさたになることもあるようで。そのわずかな時間、とりあえずお飲み物でもいかがですか?」
ここは、死後の一杯を提供する喫茶店。
あるいは、死者が天国にいくか地獄に行くのかの裁定を受けるまでの、わずかな期間を過ごす中間地点。
現世を終えた者たちの、ほんの少しの憩いの場。
「魂混入者」として死後の世界に迷い込み、このお店でお世話になることになった少女は、店主の青年と共に様々な死者と触れ合うことになる。
いくつもの関わりをもって少女が向き合っていく「人生」とは。
そして死者たちが望む一杯に秘められた思い出とは。
思い出の品で人の人生と想いを描く、一風変わったファンタジー
作者:椿ツバサ
サイズ:A6
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